5月10日の礼拝説教より

『ここは神の陣営だ』咸伝道師

聖書:創世記32章1~13節

次の朝早く、ラバンは孫や娘たちに口づけして祝福を与え、そこを去って自分の家へ帰って行った。ヤコブが旅を続けていると、突然、神の御使いたちが現れた。ヤコブは彼らを見たとき、「ここは神の陣営だ」と言い、その場所をマハナイム(二組の陣営)と名付けた。ヤコブは、あらかじめ、セイル地方、すなわちエドムの野にいる兄エサウのもとに使いの者を遣わすことにし、お前たちはわたしの主人エサウにこう言いなさいと命じた。「あなたの僕ヤコブはこう申しております。わたしはラバンのもとに滞在し今日に至りましたが、牛、ろば、羊、男女の奴隷を所有するようになりました。そこで、使いの者を御主人様のもとに送って御報告し、御機嫌をお伺いいたします。」使いの者はヤコブのところに帰って来て、「兄上のエサウさまのところへ行って参りました。兄上様の方でも、あなたを迎えるため、四百人のお供を連れてこちらへおいでになる途中でございます」と報告した。ヤコブは非常に恐れ、思い悩んだ末、連れている人々を、羊、牛、らくだなどと共に二組に分けた。エサウがやって来て、一方の組に攻撃を仕掛けても、残りの組は助かると思ったのである。ヤコブは祈った。「わたしの父アブラハムの神、わたしの父イサクの神、主よ、あなたはわたしにこう言われました。『あなたは生まれ故郷に帰りなさい。わたしはあなたに幸いを与える』と。わたしは、あなたが僕に示してくださったすべての慈しみとまことを受けるに足りない者です。かつてわたしは、一本の杖を頼りにこのヨルダン川を渡りましたが、今は二組の陣営を持つまでになりました。どうか、兄エサウの手から救ってください。わたしは兄が恐ろしいのです。兄は攻めて来て、わたしをはじめ母も子供も殺すかもしれません。あなたは、かつてこう言われました。『わたしは必ずあなたに幸いを与え、あなたの子孫を海辺の砂のように数えきれないほど多くする』と。」

 神様がヤコブに、「かつてアブラハムに与えた、故郷に帰りなさい」とおっしゃったときに、20年という年月がたちましたけれども、神様が与えたタイミングをヤコブは掴みました。ヤコブにとって、ぜったい兄エサウに赦されない過去、それは素直に謝るにはあまりにも恥ずかしい過去でありました。けれども、ヤコブは昔から神様が私たちのために用意してくださった神様の時・カイロス、他の言葉でいうと神様が与えた機会・チャンスを掴み、アブラハムが満ち足りて死に向かった故郷へ向かいます。  なぜなら、ヤコブが故郷から離れた、あの20年前に、神様がヤコブに、「わたしはあなたと共にいる(創世記28章15節)」という言葉を信じ続けたからであります。この信仰により、ヤコブは霊的な目と耳が開かれ、故郷へ帰る道で、神様の御使いが左と右、見方によっては前と後ろに立ち、守られているのをみたので、ヤコブは「ここは神の陣営だ(創世記32章3節)」と言い、その場所を二組の陣営という意味のマハナイムと名付けました。  私たちはたくさんの険しい、人生の道のりを超えて、信仰の祖先アブラハムが帰った、神様の御国に今向かっている途中です。自分の力ではとうてい、家族や人との葛藤を解決することができないけれども、神様にこの苦難から「救ってください(創世記32章12節)」と、ヤコブのように切実な祈りをすれば、主イエスキリストの十字架の贖いと復活によって、私たちはアブラハムの神様、神様の民がいる故郷、神の御国へ帰ることができるのです。まさに、神様の時を掴み、イエスキリストの十字架の愛によってお互いが赦し合う和解こそ、「神様の陣営」であります。


日本キリスト教団 八尾東教会

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